調律学校を卒業して楽器店に入社してすぐに、先輩調律師から言われた言葉があります。
「間違っても5分前行動はするなよ」
一般的には「5分前行動が大切」と言われますが、私たち調律師は事情が少し違います。
訪問先の多くは一般のご家庭です。
約束の時間より早く到着してしまうと、お客様は準備を急がなければならなくなります。
掃除機をかけている途中かもしれません。
お着替え中かもしれません。
出かけ先から戻る途中かもしれません。
だからこそ、「訪問のマナーとして約束の時間前には伺わない」ということを、私は新人時代に強く教わりました。
それから30年以上経った今も、その教えを守っています。
最近ふと気になって調べてみたところ、結婚までのマナーなどを紹介しているゼクシィの記事でも、「訪問は約束の時間より5分程度遅めに到着を」という内容が紹介されていました。
やはり、一般家庭への訪問では同じような考え方があるのだなと思いました。
私がいつも目標にしているのは、約束の時間ちょうどにお客様のお宅の前に到着することです。
そこから車を停めて、工具かばんを降ろして、玄関チャイムを鳴らす。
だいたい約束のお時間から1分後くらいになることが多いです。
もちろん道路状況によって遅れてしまうこともありますが、できるだけその時間を目安にしています。
以前、調律に伺ったお宅でこんなことがありました。
お客様が、
「今日はこの後、電気屋さんも来るんです。」
とお話しくださいました。
その電気屋さんは、私の30分後が約束の時間だったそうです。
ところが実際にいらっしゃったのは、約束の10分ほど前。
私は内心「ずいぶん早いな」と感じました。
もしかすると、最近は早めに訪問することが一般的になっているのでしょうか。
ご存知でしたら教えてください。
ただ、今のところは、これまでの時間を目安にお伺いしたいと思います
約束のお時間に到着し、玄関チャイムを鳴らすのはその1分後くらい。
お客様は慌てなくて大丈夫ですよ。
