ピアノメンテナンス・キタガワは
この5月で20周年を迎えます。
これまで支えてくださった皆さまに、
心より感謝申し上げます。
開業したのは、息子がまだ1歳半の頃です。
当時の私は、
息子とベビーシッター(妹)を連れてお伺いする
いわば「子連れ調律師」でした。
いくつかの事情があり、
そのスタイルで働くことを選びましたが、
今振り返ると、なかなかのバイタリティーだったと思います。
独立前はピアノ工房で働く調律師でした。
出産を機に退職し、そこからの独立。
お客様はゼロからのスタートです。
開業当初、フリーペーパー「富山情報」に
【子供とベビーシッターを連れてお邪魔します】
という広告を掲載しました。
そのときにいただいた、
一通のメッセージを今でも覚えています。
「うちにはピアノはないけれど、
応援の言葉だけ伝えたかったの。頑張ってね!」
当時の私にとって、
本当に大きな力になる言葉でした。
その後、私生活では大きな変化もあり、
調律だけでは生活が難しい時期もありました。
いくつかの仕事を掛け持ちしながら
続けてきた日々。
その経験も今となっては、
視野を広げてくれた大切な時間だったと感じています。
おかげさまで現在は、
調律師としての仕事一本で
生活できるようになりました。
そして、あの頃小さかった息子は、
今では大学4年生になっています。
20年という時間の中で、
たくさんのご縁に支えられてきました。
日々の仕事の中で大切にしてきた想いを、
理念として掲げながら続けてきました。
「子ども達の豊かな感性が育つ
環境作りに貢献します」
「古いものの価値を理解し
愛でる文化を育てます」
ピアノは、ただの道具ではなく、
人の感性や記憶と深く結びつく存在だと感じています。
だからこそ、これからも
その価値を大切にしながら、
ひとつひとつのご依頼に向き合っていきたいと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
ピアノメンテナンス・キタガワ
北川 夕夏
