アメリカのピアノ『ボールドウィン』です

このピアノ、弦の端がチューニングピンの外に出ているんです。

多くのメーカーでは、チューニングピンの中に端が収まるように巻いています。

このピアノは、あえて端を出して巻く方向と反対に折り曲げる

こうする事でしっかり巻けるんだとか。

「もし弦が切れたら、こうやって巻くんだな～。忘れずに長めに切らないと。」

なんて、思いつつ調律していました。

ピアノの持ち主は、ピアノ以外の楽器も演奏される作曲家の方。

たくさんのお孫さんに、たくさんの愛を注いでいらっしゃる、人間的にもとっても魅力的な紳士です

今回が2回目の訪問でしたが、調律後に

「あなたの音は柔らかいですよね。その音がこのピアノにとても良い。」

と言っていただき、とっても嬉しかったです

ボールドウィンの音色が大好きで、このピアノを大切にされているとのこと。

より良い状態で、ずーっと使っていただけるように、努力していきたいです