私がピアノを習い始めたのは、幼稚園の時。
幼馴染のあっこちゃんと一緒に個人レッスンでスタートしました。
その、あっこちゃんは今はピアノの先生。
演奏活動もしています。
一緒にレッスンをスタートしても、私はピアノ調律師。
曲を弾くことよりも、中を調整して整ったピアノを見ながら心の中で自画自賛するのが喜びです。
「私はプレイヤーではなく、メカニック向きだ!」
と気がついたのは中学生の時でした。
吹奏楽部に所属していたのですが、2年生の時に顧問の先生がかわり、コンクール入賞を目指す方針にガラッと変わりました。
私は前任の先生の穏やかなお人柄がとても好きで、楽しむ音楽をさせてもらえるのが魅力で入部していたのですが、2年生からの変化についていけずユーレイ部員になりました。
より素晴らしい演奏をすることに魅力を感じない。
努力することができない。
なーんにも面白くない。
そんな自分を発見しました。
習っているピアノも練習するのは大嫌いで、それでも音楽から離れるのも嫌でダラダラ続けていた状態でした。
「私って演奏するタイプの人間じゃないんだなぁ」
と思いました。
そんなユーレイ部員時代でも、たまに顔を出すとやっていたのが、金管楽器の人が楽器をメンテナンスするお手伝いです。
分解がたまらなく楽しい♪
「私、こういう作業は好きだよなぁ」
と再確認しました。
『音楽』
といっても、関わり方は人それぞれ。
音楽のお仕事も、とてもたくさん存在します。
一緒にピアノを習い始めても、あっこちゃんと私が違う音楽の関わり方をしているように、その人それぞれの関わり方や距離感や熱量があって当たり前で、それは自由に自分で決めて良いと思うのです。
辛いと思うなら少し離れて良いし、心地良いなら離さないでしっかり掴めば良いのです。
私は部活のトラウマから、大好きなアニメの中でも『音楽の部活モノ』を観ることができません(笑)
でも、それじゃないことがわかったから天職に出会えているのだと思うので、あれは必要な体験だったのだと思うのです。
あなたなりの心地良い音楽との関わり方を見つけて、ずーっと楽しんでください。